Walter Kerr Theatre(地図)
上演時間:2時間30分(途中休憩1回あり)
ヘイディズタウン(Hadestown)|基本情報
劇場:Walter Kerr Theatre | 219 W 48th St, New York, NY 10036(地図) |
公演スケジュール | 日~土(日・水・土は昼公演あり) 休演日:月 |
初公演日 | 2019年3月22日:プレビュー 2019年4月17日:オープニング |
年齢制限 | 6歳以上 ※子供料金設定なし |
ヘイディズタウン(Hadestown)|みどころ
本作品はセリフが少なく、歌とバンド演奏が中心でストーリーが進んでいくので、ミュージカルというよりもコンサート感覚で楽しむ事ができます。英語が苦手な方も心配する必要はありません。また、独特の世界観でありながら、取り扱っているテーマは、誰もが生きていく上で必ず直面する内容なので、世代を問わず共感することができます。このページを一読して、内容を事前に少し予習しておけば、この作品の魅力は絶対に理解することが出来ます。
ミュージカルの本場ブロードウェイで、2019年のナンバーワンに輝いた本作品、ぜひとも自分の目で確かめて下さい。
そもそもヘイディズタウン(地下世界)とは
本作品の題名ともなっている「ヘイディズタウン(Hadestown)」は、その名の通り、冥界(めいかい)の王:ヘイディズ(ハーデス)が統括している街(地下世界)の事を指しています。これだけ聞くと「ヘイディズタウン」は恐ろしい場所という印象を持つかもしれませんが、地上世界と対比をしてみると、はっきりとした「悪」ではないことが分かります。
ヘイディズタウン(地下世界) | 地上世界 | |
長所 | 衣食住が保証されている | 生活が自由と愛に満ちている |
短所 | 生活の中で一切の自由がない | 衣食住が保証されていない |
人々を貧困から守る為に作られた街:ヘイディズタウン
作品の中で演奏される楽曲「Why we built the wall」の中で、ハーデスはこの街を作った理由を「貧困(Poverty)から人々を守るため」と説明しています。Youtubeで視聴する▶
街の独裁者:ハーデスは決して悪者ではなく、彼なりの理想の世界を追い求めた結果、ヘイディズタウンを作ったのです。
作品の中で行き来する2つの世界は、どちらが悪いということではなく、「愛かお金か」もしくは、「安定かリスクか」といった「自分の人生を歩む上で何を重視しますか」と、問いかけているのです。
ヘイディズタウン(Hadestown)|ストーリーあらすじ
若き夢想家オルフェウスは、音楽家を目指す駆け出しの好青年。
オルフェウスは、聞いた誰もが魅了される「神から与えられた美しい声」を持っています。
ヒロインのエウリュディケは街で育った貧しい女の子。辛い現実を毎日味わっていることから、恋愛を含め、希望を抱くこと自体を徐々に忘れつつありました。
オルフェウスは、エウリュディケに街で偶然出会い、一目惚れ。
彼女に対する一途な想いを歌にして、彼女の心を射止めるのです。
しかし、楽しい生活も束の間、二人の生活は貧しく、エウリュディケはそんな生活に不安が募っていきます。
その様子を見ていたペルセポネは、夫であるハデスの工場で働かないかと巧みに声をかけてくるのです。
悩みに悩んだ末、結局ハデスと契約を交わしてしまうエウリュディケ。
彼女は隔離された土地「ヘイディズタウン(Hadestown)」にある工場へと一人向かいます。
ヘイディズタウンでの生活は、以前の貧困生活ほどの辛さはありませんが、引き換えとして、自由のない単純労働の繰り返しにより、徐々に自我を失っていくのでした。
オルフェウスはエウリュディケがいなくなった事に気付き、やっとの思いで工場に潜入した時には、もはや手遅れの状態でした。
契約が結ばれているエウリュディケを簡単に返してはくれず、また彼もハデスの命令によって、ヘイディズタウンでの労働を強いられるのです。
途方に暮れたオルフェウスは、ヘイディズタウンの人々の前で、エウリュディケを射止めた愛のうたを歌います。その美しい歌声に心打たれたハデスは、彼女の解放を許可する代わりに「ある1つの条件」を課します。
果たしてその条件とは…。そして、オルフェウスはこの条件をクリアすることが出来るのでしょうか…。
ヘイディズタウン(Hadestown)|動画紹介
ヘイディズタウン(Hadestown)|座席表
Walter Kerr Theatre の座席表
ヘイディズタウン(Hadestown)|豆知識
「ヘイディズタウン」は第73回トニー賞で14部門ノミネート、8部門受賞
シンガーソングライターのコンセプト・アルバムから生まれた作品
本作品は、「アナスイ・ミッチェル」という日本人にはあまり馴染みのないシンガー・ソングライターの、1枚のコンセプトアルバムを元に作らました。アナスイ・ミッチェルは20代の時に、オルフェウスとエウリュディケの神話を元にし、自分なりの現代アレンジを加えながら、原作となるアルバムを完成させています。
音楽アルバムが原作となっている為に、本作品は台詞が少なく、歌中心で物語が進んでいくので、英語が苦手な方でも十分に作品を楽しむことが出来ます。
楽曲のジャンルは、アナスイ・ミッチェルが、主にアコースティックギターを使用していることから、「JAZZ」や「フォーク」が中心となります。Youtubeでアルバムを視聴する▶
ヘイディズタウンのポスターをもう一度見直すと、暗闇の中アネモネの花をしっかりと握りしめている手が印象的です。花言葉を考えながら舞台を見ると、また違った視点で楽しめるかもしれません。
ストーリーの元となったギリシャ神話をチェック
本作品のストーリーには、ギリシャ神話が大きく影響しています。
ここではその中でも特に関わりの深い、2つのギリシャ神話を紹介します。観劇前にチェックして、作品を何倍も楽しみましょう!
ペルセポネと四季の始まり
この取り決めにより、ペルセポネが冥界と地上を行き来する事によって、四季が始まったとされています。ペルセポネが地上にいる8ヶ月間は、実りのある、喜びに満ち溢れた季節(春から秋)となり、逆に冥界に帰ってしまうと、地上には実りのない、貧しい冬が訪れます。
本作品においても彼女(ペルセポネ)が地上を去る事によって、地上の世界は一気に貧しくなります。そして、その貧しさは、悲しくもエウリュディケをヘイディズタウンで働く決意をさせてしまいます。
観劇中は、彼女が今どちらの世界にいるのかを意識してみましょう。本作品をより深く理解することが出来るはずです。
オルフェウスと冥府下り
自信に満ちた溢れた様子で、地上に向かって歩き出したオルフェウスでしたが、歩を進めるに連れて、次第に「本当にエウリュディケは後ろをついてきているのか」という疑念が生まれてきます。
やっとの事で地上へとたどり着いたオルフェウスは、すぐに後ろを振り返ります。しかし、それは早すぎました。まだエウリュディケは、地上へとたどり着いていなかったのです。「どうして振り返ったの、、、?」という言葉を残して、エウリュディケは煙となって消えてしましました。
本作品もこのギリシャ神話を元に作られていますが、果たして本作品も同じように悲しい結末を迎えてしまうのでしょうか。それとも、、、ぜひとも劇場で自分の目でお確かめ下さい!
ヘイディズタウン 登場キャラクター紹介
観劇する前に、登場人物の名前とそれぞれの関係を知って、より一層ミュージカルを楽しみましょう!

Orpheus:オルフェウス
本作品の主人公。「神から与えられた美しい声」を持つ音楽家。街で偶然であったエウリュディケと恋に落ち、彼女を探しにHadestownまで一人旅をする。ハデスから課せられる「冥府下り」に挑む。

Eurydice:エウリュディケ
本作品のヒロイン。街で育った貧しい女の子。オルフェウスに出会って、恋の素晴らしさを知るも、貧しさから逃れる為に、ハデスが統括するHadestownの工場で働くことを決意する。

Hades:ヘイディズ(ハデス)
Hadestownを作った人物であり、ペルセポネの夫。
Hadestownの創始者であり、街の支配者。エウリュディケを言葉巧みにHadestownへといざない、彼女を救いに来たオルフェウスにも強制労働をさせる。しかしそんな冷酷な彼にも妻に対する愛情が残っている。

Hermes
ヘルメス:本作品の語り
本作品の重要な場面での伝令役。エウリュディケが去ったことをオルフェウスに伝えたり、またハデスからの「冥府下り」の内容をオルフェウスに伝える。
写真の「アンドレ・デ・シールズ(AndréDe Shields)」は2019年度の主演男優賞に輝きました。
ヘイディズタウン(Hadestown)|制作スタッフ
音楽・脚本 | Anaïs Mitchell |
監督 | Rachel Chavkin |
振り付け | David Neumann |
舞台デザイン | Rachel Hauck |
衣装デザイン | Michael Krass |
照明デザイン | Bradley King |
音響デザイン | Nevin Steinberg |
音楽監督 | Liam Robinson |
音楽が耳から離れない
ギリシャ神話とか全くわからなかったので、後々このサイトの観劇レポ等見て、
「あぁ。そういうことね」と納得することもありました。(予習しろよw)
それでも、なんとも言えないコントラストの舞台が綺麗で、寝落ちすることもなく楽しめていた自分がいました。
自信がない方は必ず予習したほうが良いです。思った以上に本サイトの解説等が役立ちました。
tau
ギリシャ神話を題材にした物語が日本にはなくて楽しめました。
舞台好きの友人に強引に連れられ、、、
今回初めてで、分け分からない作品は嫌でしたが、意外と楽しめたのが正直なところ。
友人は感動しっぱなしで、同じテンションではいれませんでしたが、これて良かったなとは思います。
大和
個人的にも舞台に立つことがあるのですが、これは大変勉強になりました。
さすが昨年のトニー賞受賞作品だと思います。
音楽、舞台演出、ストーリー、どれを取っても完璧です。
りょう
トニー賞受賞くらいから気になっていて、年末になって安いチケットで観れて良かったです。このページがよく書かれてて、事前に軽く読んだので全然理解出来ました。確かにすごく綺麗な舞台でした。
マミ
トニー賞を取った作品のチケットがお得に取れてラッキーでした。
舞台セットがむき出しで、あまり舞台大掛かりにかわらなかったはずなのに、
場面場面で全然雰囲気が違って驚きました。
冥界から戻るシーンは、オルフェウスの葛藤が手に取るようにわかり、最後のシーンは衝撃的で…
終わった後はなんとも言えない気持ちになりました。万人受けってよりは、舞台好きの人が見る作品かもしれません。
シンガー
すごいファンタジーものなのに、楽曲がけっこう今風の感じで、びっくりしました。
こちらのページに作品が作られるきっかけなどを掲載されていたので、しっかり読み込んでから望んだので、きっと読まないで行くよりは倍以上楽しめたと思います。世界観を見る限り、日本のアニメとか、そういうものにも影響を受けたのかな、など思いましたが、いろんな意味で日本ではなかなか上演できなさそうな作品だと思いました。ありがとうございます!
あああき
ちょっとディープで暗かったですね。英語が苦手な自分はあまり細かいニュアンスなどを拾えなかったのですが、ハデスの威圧感とかは言葉なしで分かったものの、ナレーター役の人の言葉をもうちょっと理解したかったなぁと思いました。
まーくんのファン
曲名は覚えていませんが、ヘルメス役の人が出だしにメンバー紹介みたいな歌を歌ったのですが、JAZZテイストでとてもモダンでした。
あと、あっとブロードウェイさんのサイトに登場人物がわかりやすくまとまっていて、本当に助かりました。
※3人の女性が何役かわからなくて(季節の精霊とか思ったました。笑)、中休みに調べたらギリシャ神話に出てくる「運命の三女神」ということがわかり、自分の中で話が繋がりました。
とにかく綺麗で、綺麗で・・・トニー賞を受賞した作品というのは納得。
日本にはこういうティストの舞台があまりないかも?安く購入でき大変大満足です。
また機会がありましたら、よろしくお願いします。
まるいち
舞台のつくりがとてもおもしろかったのが第一印象。途中休憩の時間で思わず花道を触りに行きました。本当にこの舞台の上で同じ人間が演技をやってるんだなぁと、圧倒されてしまうほど、とにかく世界観が独特で、ゾゾっとしました。ヒロインの女性の演技が迫真もので、やっぱり舞台を踏んだ人が映画に出たりするのはこういう事なんだ、と思いました。
T,N
舞台関係者です。
トニー賞を受賞してからようやく観に行けました。バウチャーチケットが完売してるかと思いましたが、1ヶ月前くらいならこのサイトで全然買えました。
英語にあまり強くないのですが、演出と音楽だけで十分お腹一杯でしたし、セリフもほとんどなかったので話の筋は簡単に追えました。
本当に観れて良かったなと思います。チケットありがとうございました。
梶浦
これは凄い!!
とにかく綺麗で、それでいて曲も親しみたくて今まで観た中でもダントツです
夢子
買う前に問い合わせをして、相談等有難うございました。
チケットも購入できて嬉しかったです。
もう、めちゃキレーーーーーーー!!!歌もかっこいーーーーーーーーー!!!
とにかく、よかった。
アラタ
トニー賞を取ったと聞いてなんだかずっと気になっていて、やっと観れました。初めてのミュージカルでしたが、こんなに心に残るものなのかと正直驚いています。いろんな人と感想とかはなせたらもっと良いのに
むしこ
チケットが高かったという口コミがありましたが、NYの物価的にこんな感じでも妥当なのかなと思いました。
だって、ラーメン1杯 2000円とかのがビックリしたもん。笑
今まで明るくて楽しいミュージカルばかり今まで好んで選んでいたのですが、
父が一緒だったこともあり、こういうしっくりした作品を初めて選びましたが、結果的によかったです。
豆知識と観劇レポをしっかり熟読し、登場人物も事前にバッチリ抑えていたので、突然の場面転換も大丈夫でした。
「あ、これが書いてあったヘイデイズタウンね」と。
JAZZテンポのオープニングもワクワクし、本当に綺麗な舞台でした。
機会があれば、もう1度観たいです。
まちこ
チケットが高かった!!!割引チケットがなくて、$350のチケットを購入しましたが、それでも2階席。悩みましたが、せっかくのNY旅行で、人生に一度きりだろうとおもったので奮発して見ましたが、完全にツボにはまりました。これまで感動したのはシンデレラとレ・ミゼラブルですが、その2つを大きく抜いて、私の中でだんとつ1番のハマり具合です。ファイナルファンタジーの世界観というのはまさにその通りで、暗い闇の中で繰り広げられる狭い世界がそのまんまなような気がしました。作者は実際に影響されているのでしょうか・・・。語り手の黒人の方が雰囲気溢れすぎて鳥肌モノでした。まだ見ていない方はぜひ見る事をおすすめします!チケットが高いのは重々承知!だけで見るべきだと思います!
きみまろ
子供も観る事ができる演目に比べたらそりゃ難しいですが、一般の大人が理解できない舞台では決してないです。トニー賞受賞が納得できるほど、綺麗で、とにかく印象深い作品でした。
ヨシダ
コメント失礼します。
去年トニー賞ミュージカル賞を受賞したバンドビジットといい、
ミュージカル作品賞を取る演目は、一般人の感性では難しい部分があるなと率直に思いました。
トニー賞受賞前にチケットを入手していたので、さほどチケット価格は高くなかったですが、
受賞した途端、一気に高くなりましたね。
さすが、アカデミー賞と並ぶ、演劇の最大の賞ですね。
ろう姫かい
チケットが完売していると思っていたところを助けていただきまして、ありがとうございました!
2階席のど真ん中で鑑賞する事ができました。噂に聞いていましたが、かなりSFチックでしたが、どこか古いものを感じました。何とも感想に困る作品ではありましたが、トニー賞?を取ったのも何となく分かるような、吸い込まれるような舞台でした。
トランジットが長すぎる
NYの友達におススメされて一緒に観に行きました。全然ミュージカルには詳しくないですが、とにかく綺麗でびっくりしました。ミュージカルが好きになりそうです。
かずお
トニー賞を取ったと聞いて、料金は多少高くなりましたが観に行きました。
芸術性?が高いし、終始音楽で英語もあまり気にならなかったし、これは観る価値があるミュージカルだと思います!
ブロードウェイ
トニー賞作品と聞いてすぐに飛びつきました。完全なるアート作品でした。美術監督の方のセンスなのか、近未来っぽいけど現実的な、何か古いような、非常にオリジナリティ溢れる世界観でした。こちらのウェブサイトのおかげで物語の内容は何となくわかりましたが、セリフはちょっとむずかしい・・・が、とにかく舞台の見せ方が素晴らしいです。
ミヤケ
トニー賞ノミネートされたこの作品を知りました。現地在住のものなので、休日に一度観劇したいと思います。
IMADA
あのライト演出は、反則!!グレイテスト・ショーマンみたいでした。
内容は、シリアスで、華やかじゃないんだけど、綺麗だった。歌も凄い。
日本では味わえない体験だったと思います。
トニー賞とったら自慢しちゃいます!笑
当たって砕けろ!
ギリシャ神話おなじみ=知らんがな!誰やねん!
という気持ちで、見る前に簡単に調べたら、そんな難しい神話でもなかったので、TRYしました。
自分好みすぎて驚きました。
深いブルーとライトの演出。
決して派手じゃないんやけど、刺さる感じの内容でした。
ファンの人が持ってる花は、手作りなんでしょうか?それとも自作?
やっぱどの国もファンはアツいんやな~
デビルマン
難しかったーーーー事前にギリシャ神話のwiki目を通して大正解でした。
観劇レポにあったとおり、歌で物語が進んでいき、早いセリフはなかったです。
すごく綺麗すぎて鳥肌たちました、、、、